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SMTPとPOP3を「送信」と「受信」と対照するのは誤り

2009-07-05 10:30:30 サーバ Comments: 0
OP25B対応の為の調べ物とかをするとよく思うのだけれど、
  • SMTPサーバとは、メールを送信するサーバの事である
  • POP3サーバとは、メールを受信するサーバの事である
という対照的な説明は、嘘っぱちである。
しかし、googleで「SMTPサーバとは」を検索すると、上位10件すべてが「メールを送信する」と説明している。
SMTPサーバとは、メールを送信する為だけではなく、着信を含めた処理を行うサーバの事である。
rhiz.jpにPOP3サーバだけを立てても、hoge@rhiz.jp宛てに来たメールは絶対に取得できない。
なぜならメールはSMTPサーバが受け取るものだからだ。

じゃあPOP3サーバとは何なのかというと、これは、郵便局の窓口のおばさんみたいなものである。
あなたが自分宛に来た手紙を取りに行った時に、それを渡してくれるのがPOP3サーバなのだ。

実は、窓口のおばさんが居なくても郵便局の奥に勝手に入って郵便物を持ってくることだって出来る。
sshでログインしてmailコマンドを打つとか、Maildirの中身をあけるとか。
でも、勝手に侵入していい郵便局が無いのと同様に、普通メールが欲しい時はPOP3のような窓口を使う。

よくよく日本語の意味を調べると、「受信」と「着信」は意味が大きく異なるようだ。
「受信」とは、受け身の行為ではなく、「取りに行く」という意味合いが強いのかも知れない。
家のポストに手紙が入っていた、というイメージではなく、わざわざ取りに行って持って帰ってくる事が「受信」である。

家のポストに手紙が入っていた、というイメージに該当する言葉は「着信」である。
携帯電話が鳴るのも「着信」で、メールが届くのも「着信」である。
しかし、センターに問い合わせてメールの添付ファイルを貰ってくる行為は「受信」である。

ちなみに「送信」と「発信」は、あまり区別無く使われている言葉であるようだ。英語ではどちらもsend。
さらに英語では、「受信」(receive)に対する「着信」という単語が見かけられない。
国語辞典では明確に意味が分けられているのに、和英辞典では「受信=着信」と、同義語として説明されている。
なので結果的にどちらもreceiveと訳されてしまうようで、意味の区別がつかないことになる。
それが混同されたまま日本に輸入されてきたのかも知れない。
あるいは、アメリカは土地が広いから門の所にあるポストに手紙を「取りに行く」のに対して、
日本はドアに手紙が差し込まれるから「受け取る」イメージが強いという違いなのかも知れない。

これらの言葉の違いに気をつけて、メールサーバの役目を正確に理解しておく必要がある。

パソコンの場合
私のパソコン---私のサーバ---相手のサーバ---相手のパソコン
という構図で、相手から私にメールが来るときは、以下のような通信が行われている。

私のパソコンのメールソフト
↓[受信(取りに行く)]

↓[着信(取りに来られる)]
私のサーバのPOP3サーバ
↓[ファイルを取得]
私のサーバのストレージ領域(メールボックスと言う)
↑[ファイルを設置]
私のサーバのSMTPサーバ
↑[着信(待ってると来る)]

↑[送信]
相手のサーバのSMTPサーバ
↑[着信(待ってると来る)]

↑[送信]
相手のパソコン

なお、携帯電話の場合は、「受信」の部分が「着信」と「受信」に分かれる。

まとめ
  • SMTPサーバとは、メールを送信したり着信したり(転送したり)するサーバの事である(MTAと言う)
  • POP3サーバとは、メールを取りに来たら渡してあげるサーバの事である。
  • メールソフトとは、メールを送信したり取りに行ったりするソフトの事である(MUAと言う)。着信はできない。
  • fetchmailは、メールを取りに行くソフトウェアである。
  • 自分宛に届いたものを届いた場所まで取りに「行く」事を、日本語で「受信する」と言う。
  • 取りに行くのではなく、来たもの「受け取る」事を、日本語で「着信する」と言う。
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